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Performance

2015

​死をかぞえる (Counting Death)

Photo by Rieko Arai, Mare Isakari, Taichi Hanafusa

友人の誕生日祝いで生まれたパフォーマンスです。

ギリシャのザキントス島という島には、死を喜ぶ風習があります。

その島の人々は、誰かが誕生日を迎えると、1年生きられたことよりも1年死に近づけた事をお祝いして、儀式をします。

私はそれを真似たくて、友人の誕生日を使わせてもらいました。

儀式では、ステクという道具を使った占いでその人の寿命を割り出します。

用意された蝋燭に寿命の数だけ火を灯し、最後の1本はケーキの上に。

死に1歩近づいた証に、自らケーキの上の火を吹き消してもらって、儀式は終わります。

実のところ、そんな儀式はどこにも存在しなくて、ほとんどは私の作り話です。

*English version is coming soon!

Groove -光をあつめる- (Gathering the light)

Photo by Motoharu Iijima, Mare Isakari

Drawings for "Twelve Days of Christmas"

クリスマスは、日本にもポピュラーな行事として根付いています。

ただ、西洋での本来の意味はすっかり忘れられて、今ではただのパーティーの口実であり、

特に若者の間では、なぜかクリスマスイヴは恋人と過ごさなければならないという風潮があります。

本作はクリスマスパーティーの作品ですが、例に漏れずこの作品も「恋人」の優先順位には勝てず、

イヴより数日前の12/12に開催する事になってしまいました。

そこで私は、この機会を「正統なクリスマス会」を行うためのパーティーにしました。

クリスマスは、そもそも冬至のお祭りであって、恋人と過ごす事はおろか、キリストの誕生日ということですらオリジナルではありません。

本来の冬至の祭典は、緑と火を祀って豊穣を祈る日で、皆で集まって各家の暖炉の火を持ち寄り、その明かりでご馳走を食べるものです。

特定の誰かのための日ではなくて、誰とでも寄り添って仲良くする日なのです。

西洋には、クリスマスの前の12日間は、1日に1つプレゼントを用意して誰にでも分け隔てなく与えて過ごす習慣があります。

では、そのプレゼントを一気に振る舞えば、12/24になるのではないか。

そう考えて、童謡「Twelve Days of Christmas」になぞらえて描いたドローイングを集まった人たちに贈りました。

その上で、予め参加者には光るものを持ってきてもらって、みんなで飾り付けをしました。

薄明かりの中で各自持ってきたプレゼントを交換し、クリスマスキャロル「O Tannenbaum(もみの木)」を皆で歌い、食事をしました。

これもまた半分は作り話で、正統でもなんでもない行事です。

*English version is coming soon!

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